「また今度ね」はいつまで使える? USJの家族時間調査で見えた、親子のお出かけ時間の現実

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(運営:合同会社ユー・エス・ジェイ)が、2026年の家族のお出かけや親子で過ごす時間をテーマにした調査の結果をまとめました。対象は、全国の4~12歳の子どもを持つ親1,000名、18~24歳の子どもを持つ親200名、18~24歳の若者200名の計1,400名です。日々の事情からつい口にしてしまう「また今度ね」と、子どもの成長とともに変わっていく「家族時間」に焦点を当てています。

「まだ機会はある」と「限られていた」、親世代で分かれた受け止め方
4~12歳の子どもを持つ現役の親に聞くと、88.2%が「今年でなくても、これからも家族で出かける機会は十分にある」と答えました。また、88.9%が「必ず別の機会に叶えるつもり」と回答しており、現役親にとっての「また今度」は、あきらめではなく“延期”という位置づけであることがわかります。
一方、18~24歳の子どもを持つ“先輩親”では、82.0%が「振り返ると、家族で一緒にお出かけできる時間は限られていた」と回答しました。さらに55.0%が「先送りにしてしまって叶わなかった思い出がある」と後悔を口にしています。家族で出かけられる時間について、現役親と先輩親の間で認識に違いがあることが浮かび上がりました。
月1回以上のお出かけは、中学生で半数以下に
先輩親に、子どもの成長段階ごとのお出かけ頻度を振り返ってもらった結果も紹介されています。月1回以上家族でお出かけしていた割合は、就学前が80.5%、小学校低学年が73.0%、中学年が68.0%、高学年が62.0%と少しずつ下がり、中学生では49.0%と半数以下になりました。
家族でのお出かけが減り始めた年齢は平均13.0歳。きっかけの上位には「部活動」(41.4%)、「子どもが友人と過ごすことが増えた」(39.5%)、「子どもが一人で行動するようになった」(25.9%)が並びました。成長とともに家庭の外で過ごす時間が増え、家族で出かける機会も減っていく様子がうかがえます。

今年まだ行けていないお出かけTOP3は、18~24歳の若者が「小学生の頃もっと家族としたかった」お出かけと一致
4~12歳の子どもを持つ親の62.5%が、2026年に「行きたい・行こう」と思いながら、まだ実現できていないお出かけがあると回答しました。上位は1位「宿泊を伴う旅行」(34.4%)、2位「テーマパーク・遊園地」(24.4%)、3位「日帰り旅行」(18.6%)です。
一方、18~24歳の若者に「小学生の頃、家族ともっと一緒にしたかったお出かけ」を尋ねたところ、同じく「宿泊を伴う旅行」「テーマパーク・遊園地」「日帰り旅行」がTOP3となりました。実現できていない理由としては、家族の予定や出費、仕事の忙しさなどが挙がり、小学校高学年では「子どもが習い事や塾などで忙しかった」(25.5%)も上位になりました。
今年まだ実現できていないお出かけがある親のうち、98.6%が「叶えたい」と回答し、約7割が「2026年中に叶えたい」と答えています。また、4~12歳の子どもを持つ親の90.7%が「年内に家族でお出かけしたい」と回答しました。
教育経済学の視点から:親子で「驚きや発見」を共有すること
調査結果について、慶應義塾大学 総合政策学部の中室牧子(なかむろ まきこ)教授がコメントを寄せています。中室教授は、現役親の多くが「これからも機会はある」と考える一方、子どもが成長した親の多くは「限られていた」と感じている点に注目し、親子で同じ体験を共有できる機会には「期限」があることがうかがえるとしています。
また、教育経済学では学校の外での体験も子どもの学びに重要だと考えられているとし、米国で約3,800人の児童生徒を対象に行われたランダム化比較試験で、美術館への校外学習を経験した子どもは作品を観察し考える批判的思考力が高まったという例を紹介。そのうえで、特別な体験を数多く与えればよいわけではなく、日常とは異なる人や場所、出来事に触れ、親子で驚きや発見を共有することが大切だと述べています。家庭の事情によって体験の機会に大きな格差が生じない環境づくりも重要だとしています。中室教授は日本銀行などでの実務経験を経て米コロンビア大学で博士号(Ph.D.)を取得し、2019年より現職。デジタル庁シニアエキスパートも務め、専門は教育経済学です。

USJは「ホリデー・キッズフリー・パス」で冬の家族時間を応援
開業25周年を迎えたユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、感謝の気持ちを込めて、全国の家族の思い出づくりを応援し、子どもたちに心を動かす“体験”を届ける取り組みを進めています。この冬は「今年の“また今度”を、今年のうちに。」をメッセージに、家族みんなで笑い合い、一緒に夢中になれるパーク体験を届けるとしています。
その一環として展開されるのが、大人1名につき子ども1名の入場が無料になる『ホリデー・キッズフリー・パス』です。家族のお出かけを「また今度」にせず、今だからこそできる体験を家族で楽しむきっかけにしてほしいという思いが込められています。
- 調査方法:インターネット調査(委託先:楽天インサイト)
- 調査時期:2026年10月14日(水)~10月16日(金)
- 調査対象:4~12歳の子をもつ親1000人(長子年齢で均等割付)、18~24歳の子をもつ親200人、18~24歳の男女200人(男女100人ずつ)


