「読み書きの困難は努力不足ではない」ディスレクシア月間の後半、エッジが国際会議でのVR体験展示・対談と疑似体験オンライン講座を開催

10月は「ディスレクシア月間」です。その後半に合わせて、ディスレクシア(読み書き困難)の当事者団体である認定NPO法人エッジ(東京都港区、会長:藤堂栄子)が、イベントへの参加とオンライン講座の開催を発表しました。目的は、ディスレクシアへの社会的な理解を広げることです。
10月28日~11月1日に東京国際フォーラムで開かれる大規模な国際会議「だれもが文化でつながる国際会議2026」では、VR疑似体験ブースの展示に関わる特別対談に、会長の藤堂栄子さんが登壇します。また10月31日には、読み書きなどに困難をみせるこどもの立場を疑似体験できるオンライン講座が予定されています。エッジはこれらを通じて、周囲の関わりと合理的配慮の大切さを広く社会に伝えていきます。

東京国際フォーラムで、小学生の「困りごと」をVRで体験
「だれもが文化でつながる国際会議2026」は、東京都とアーツカウンシル東京が主催する国際会議です。そのプログラムの一つとして、ロビーギャラリーに認定NPO法人エッジが関わる企画が登場します。
VR体験展示「もしもディスレクシアの小学生なら」
舞台は小学校の教室です。読み書きに困難のある小学生がどのような状況に直面するのかを、VR映像で疑似体験できます。展示は資生堂の提供で、申込不要・無料で参加できます。なお、このVRはディスレクシアの見え方を再現したものではないと案内されています。
- 日時:10月29日(木)~31日(土)13:00~18:00、11月1日(日)13:00~15:00
- 参加:申込不要・無料
特別トークセッション「もしもディスレクシアの小学生なら」
資生堂 アート&クリエイション本部 エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターの小助川雅人さんと、エッジ会長の藤堂栄子さんによる対談です。こどもたちが直面する困難について、そして特性とともによりよく生きていくために社会がどう変わればよいかについて語り合います。会場参加には、申込みフォームからの事前申込が必要です。
- 日時:10月29日(木)17:00~18:00
- 会場:ロビーギャラリー
- 参加:要申込・無料・定員30名
読み・書き・計算・不器用さを疑似体験できるオンライン講座
エッジが主催する疑似体験プログラムが、オンラインで開催されます。このプログラムは、読み書きなどに困難をみせるこどもの保護者や支援者、そうした困難をこれまで知らなかった人から大きな反響を集めてきました。参加者からは「逃げ出したくなった」「こんな気分だったのか」といった声が寄せられています。
- 講座名:『読み、書き、計算、不器用さの【疑似体験】』
- 日時:2026年10月31日(土)13:00~15:00(オンライン開催)
- 講師:藤堂栄子(認定NPO法人エッジ 会長)
- 参加費:4,400円(要事前申込・ワークシート印刷あり)
- 申込:Peatix
ディスレクシアとは?見えにくい「読み書き」の困難
ディスレクシアは学習障害(LD)の中心的な症状で、知的な遅れはないものの、文字を正確にすらすらと読んだり書いたりすることが難しい状態を指します。国内の児童生徒の約8%に読み書き困難があるという調査報告もあり、40人学級に2〜3人の割合で存在するといわれています。
一方で、困難は見た目ではわかりにくいものです。そのため「読み書きの力が劣るのは努力が足りないから」と誤解されやすい面があります。叱責されたり反復学習を強いられたりすることで子どもたちが自信を失い、不登校や二次障害につながってしまうケースも少なくありません。エッジは、学校現場や社会全体が特性を正しく理解し、ICT端末やデジタル教科書も含めた「合理的配慮」や「多様な学び」を柔軟に選べる環境をつくるよう訴えています。
認定NPO法人エッジは2001年に設立されました。ディスレクシアについて正しい認識を広め、当事者を支援することを目的とする当事者団体です。会長の藤堂栄子さんは、文部科学省や厚生労働省の政府委員を歴任してきました。「発達障害者支援法」「教科書バリアフリー法」「読書バリアフリー法」などの立法プロセスにも深く携わっています。団体は、当事者がいきいきと暮らせる社会を目指し、啓発活動や支援者の養成、ネットワークづくりに取り組んでいます。
出典:認定NPO法人エッジ


